やわらかな終わり

太陽が音もなく海へ沈んでいく。半ば引かれたカーテンのように、その周りに雲が垂れ、隙間から細い光の筋をこぼしている。

海を金色に染める夕日と遠くの船

太陽が音もなく海へ沈んでいく。半ば引かれたカーテンのように、その周りに雲が垂れ、隙間から細い光の筋をこぼしている。その下で海はほのかに輝き、暗い銀色の中に金色をにじませる。はるか遠く、船が水平線に沿って滑るように進む。あまりに遠く、実在するものとは思えない。

岸に近いところでは、空気が濃く色を帯びているように感じられる。光は桟橋の表面に触れ、岩まで届かずに消えていく。波も風も、時間さえも、すべてが止まったかのようだ。

この一枚には、一日に一度だけ訪れる静けさが宿っている。壮大でも、にぎやかでもない。ただ素朴な終わりがあり、ぬくもりと静寂が絶妙な均衡を保っている。

展示の中で 全363作品の131番目

私たちがつくった世界

人が行き交う水

世界を語る、その前に

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