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LARUS One — アドレスがアイデンティティになるとき。
LARUS Oneは、接続事業者や拠点が変わっても、企業のネットワーク上のアイデンティティを維持するLARUSのサービス。論考68では、重要なのは番号を変える際に生じる費用だと説明する。
論考から
“より大きな価値を持つ層は、アドレスの希少性ではない。アイデンティティの継続性だ。LARUS Oneは、その層のために存在する。”
周囲が覚えた番号
最初、IPアドレスは通信を可能にするための資源に見える。サーバー、オフィス、ゲートウェイに割り当てられる番号だ。やがて顧客はそのアドレスを信頼するようになり、銀行はそれを認識し、取引先は許可リストに加え、セキュリティチームはそのアドレスを前提にルールを定める。
そうなれば、アドレスの変更は単なるネットワーク上の作業では済まなくなる。顧客側での作業のやり直し、パートナーとの調整、ファイアウォールの変更、監査での支障、信頼の喪失を伴う。論考68でLu Hengは、問いをこう置き直している。アドレスの価格はいくらかではなく、そのアドレスを変えたらどれだけの費用がかかるか。
LARUS Oneが担うこと
LARUS Oneは、LARUS Limitedが提供と請求を行うサービスだ。年間契約のIdentity Unit一つにつき、企業の稼働中の一拠点に、管理されたネットワーク上のアイデンティティを提供する。その更新はLARUSが保証する。
拠点の接続は、認定された提供パートナー、または企業がすでに利用している接続事業者がLARUSの審査を経て担う。LARUSとその事業者は、割り当て、ルーティング、RPKIの有効性、利用開始を調整する。Identity PassportとAllowlist Packは、サービスの最新の記録を取引相手に提供する。
アドレスの希少性ではなく、アイデンティティの継続性
論考68は、市場がIPv4をルーティングに使う希少な商品として価格づけし、より価値のある層、すなわちアイデンティティの継続性を見落としてきたと論じる。使い捨てでよいアドレスもあり、それらは通信資源としての機能に応じて価格を設定すべきだ。一方、企業を識別する手がかりの一部になるアドレスもある。そうしたアドレスには、それを維持するための仕組みが必要だ。
そのためLARUS Oneは、通常のリースでは一体となっている二つの役割を分けている。接続事業者は拠点を接続し、LARUSはアイデンティティを維持する。企業はネットワーク上のアイデンティティを一から築き直すことなく、接続事業者や拠点を変更できる。
他者に代わって決められないこと
LARUS Oneは、銀行、プラットフォーム、セキュリティチームにアドレスを受け入れさせることはできない。アクセスを認めるかどうかは、それぞれが自ら判断する。LARUSが約束するのは、アイデンティティのサービスとその更新に関することだ。現地の接続と現場作業は、提供パートナーが独自の契約と料金に基づいて担う。
このサービスも、依然としてレジストリの層に置かれた記録に基づいている。論考35は、それに伴うリスクを企業自身よりも専門事業者が担うほうがよい理由を説明する。すべてのネットワークにとって、その記録を維持し、移しやすくすること。それがNRSの求める変革だ。
論考を読み、サービスを見る
まずは論考68で、ネットワーク上のアイデンティティをめぐる経済的な考え方と、LARUS Oneが存在する理由を読む。論考35は、その土台にあるレジストリのリスクを説明している。そのうえでLARUS Oneを訪れ、サービスの仕組みを確認してほしい。