実践の場

思想を実践へ

私は論考の中で、誰もが依存するインフラを誰が管理すべきかを問い続けている。私の事業でも、実際の顧客やネットワーク、納期に向き合いながら、毎日この問いに取り組んでいる。

ここに紹介する組織は、それぞれ仕事の一端を担っている。ネットワークが今日必要とするものを届け、明日必要となる変革を求め、より多くの人が仕組みを理解して、その運営や議論に参加できるようにする。

今日のネットワークを支える

企業がネットワーク上で到達可能な状態を保つために欠かせない、アドレスと名前。

LARUS

オンラインで稼働し続ける必要がある企業に、IPv4アドレスとネットワークサービスを提供する。

LARUSは、世界各地のアドレス保有者、通信事業者、インターネットサービスプロバイダーと連携し、需要に応じた柔軟なIPv4アドレスサービスを提供している。その経営に携わる中で、私は何度も同じ問いに立ち返る。ネットワークの将来を決めるのは誰なのか。

対象となる人・組織
アドレス保有者、通信事業者、インターネットサービスプロバイダー。
設立
2016年

LARUS One

接続事業者や拠点が変わっても、企業が維持できるネットワーク上のアイデンティティ。

LARUS Limitedが提供するLARUS Oneは、稼働中の拠点ごとに、管理されたネットワーク上のアイデンティティを企業に提供し、その更新をLARUSが保証する。認定された提供パートナーが拠点を接続し、LARUSがアイデンティティを維持する。

対象となる人・組織
銀行、取引先、セキュリティチームがすでにアドレスを認識しているオフィス、ホテル、複数拠点を持つ企業、個人の住宅。

i.LEASE

IPv4アドレスの売買とリースのための世界規模のマーケットプレイス。取引成立後の運用までを見据えている。

LARUSが支えるi.LEASEでは、ネットワーク運用者がIPv4アドレス空間を売買し、借り受け、貸し出すことができる。移転やリースの後に必要となる、レジストリに関する手続きやライフサイクル管理の作業も調整する。顧客は所有権を維持し、取引条件を自ら定める。

対象となる人・組織
ISP、クラウド事業者、ネットワーク運用者、売却や貸し出しを希望するアドレス保有者。

.HELP

ここで助けを得られると伝えるドメイン名。

.HELPは、現在のDNSの中でドメイン名を提供する。サポートチーム、相談・助言を担う人や組織、地域団体が、自分たちの役割を伝えるアドレスを持てるようにするためだ。ドメインの個別売買はLARUSを通じて行われる。

対象となる人・組織
サポートチーム、相談・助言を担う人や組織、地域団体。

ルールを変える

記録を管理する者は、誰であれ交代可能でなければならないという主張。

NRS

アドレスの記録を管理する者を、交代可能にする。

Number Resource Societyは、離脱する権利、アドレス資源の可搬性、交代可能なレジストリを求める主張を、社会への提言、根拠の提示、共同の行動につなげている。また、ネットワーク運用者の声が意思決定に反映されるよう取り組んでいる。

対象となる人・組織
ネットワーク運用者と、利用するサービスがその運用の継続に依存しているすべての人。

仕組みを見えるものにする

より多くの人がルールの是非を判断し、議論に加われるようにするための報道と教育。

BTW.Media

インターネットのインフラと、それを支える制度・組織を報じる。

インターネットガバナンス、通信、クラウドサービス、データセンター、IPアドレスに関するニュース、調査、分析を届ける。BTW.Mediaは独自の編集方針と語り口を保ち、読者が根拠を吟味して、自ら結論を出せるようにしている。

対象となる人・組織
これらの仕組みがどう動き、誰が決定し、誰がその結果を引き受けるのかを知りたい読者。

LARUS Foundation

インターネットを理解し、そのあり方を形づくることに参加できるよう支援する。

セミナー、ワークショップ、技術教育、教育者との連携に取り組む。フェローシッププログラムでは、資金援助とメンタリングを通じて、地域インターネットレジストリの会合への参加を支援する。

対象となる人・組織
学生、専門家、インターネットガバナンスに初めて関わる人。
設立
香港、2018年

お問い合わせ

IPv4アドレスとネットワークサービスについては、LARUSへご連絡ください。それ以外については、上記の各サイトからお問い合わせいただくのが最適です。