二本の指のあいだに

ほの暗い車内を背景に、日の光のなかで指につままれた、綿毛のついた小さな種。撮影:盧恒。

日の光を受けた二本の指が、白い綿毛のついた種を一つつまんでいる。背後には車の窓とミラー、暗い車内がぼけて見える。

撮影:盧恒

白い綿毛の幅は、指先をわずかに上回るほどしかない。細い毛が一点から広がり、斜めに走る暗い車の窓枠を背景に、くっきりと浮かび上がる。

指は強い光を受け、その輪郭がほとんど消えかかっている。指のあいだの小さな種は形を保ち、ミラーと外の世界はやわらかな色へと溶けていく。

展示の中で 全363作品の340番目

暮らし、そのもの

小さなものを残す

世界を語る、その前に

この写真を展示で見る