池の緑の葉に浮かぶピンクのスイレン
二輪のピンクのスイレンが暗い静水の上で咲き、緑の葉の間に閉じた蕾が立つ。

鮮やかなピンクのスイレンが、穏やかな池を覆う青々とした葉の間に浮かんでいる。中心となるのは、完全に開いたちょうど二輪の花だ。柔らかなピンクの花弁が明るい黄色の中心を囲み、細い茎に支えられて水面より高く咲いている。そばには濃い色の閉じた蕾が立ち、これからの開花を予感させる。
丸く質感のあるスイレンの葉は、みずみずしい緑の濃淡を見せながら池に広がり、蝋を引いたような表面がほのかな光を受けている。その下の水は暗く静まり、花と葉をやさしく映して景色に奥行きを与える。小さな葉や、葉面に残るかすかな傷みも、飾らない自然の趣を添えている。
鮮やかなピンクの花と柔らかな緑の葉との対比が、豊かで穏やかな構図をつくる。池に訪れた静かでみずみずしい一瞬に、自然の素朴な美しさが宿っている。