モノクロで捉えた記念碑的なキリスト像

見上げると、像が画面いっぱいに広がる。石から彫り出された救世主キリストが、両腕を大きく広げ、何もない空を背に立っている。この低い視点からは、像がいっそう高く感じられ、長く垂れる衣の縦ひだが視線を台座へと導く。顔は穏やかで、どこか遠くを見ているようでありながら、下方へ向けた眼差しには揺るぎがない。
写真の中には、注意をそらすものが何もない。街も山もなく、あるのは空だけだ。その空白が記念碑に重みを与え、まるで大地と空気の間に吊り下げられているかのように見せる。両腕と衣に走る光と影のコントラストは、決して動かないと分かっていても、表面を生きているように感じさせる。
モノクロームの処理が厳かな雰囲気をいっそう高める。輪郭は際立ち、影は深く刻まれ、像は単なる石を超えて、ひとつの存在感となる。下から見上げると、ただ高いのではない。果てしなく続くように感じられる。像 屋外 モノクロ