海辺の岩道に立つ卢恒
卢恒が、開けた青緑色の海と低い岩礁の間に続く、風化した大岩の道に立っている。

卢恒は大きな岩が連なる険しい海辺の道に立ち、その背後には青緑色の海と薄く雲のかかった空が広がっている。サングラス、白いトップスの上に着た紺色のブレザー、ベージュのパンツ、淡色のスニーカーが、くつろぎと端正さを併せ持つ肖像をつくる。両手は体の横に自然に下ろされ、まっすぐに立つ姿勢が足元の不規則な表面と対照をなしている。
灰色と褐色の岩が水辺へと導き、右手には草に覆われた低い岩礁がある。遠い水平線沿いには、かすかな丘陵と海岸の建物が続き、海と空の境界を柔らげている。
雲を通して差す光が、風化した岩と海面の小さなさざ波を拾い上げる。淡い透かしが控えめな撮影者の記名となっている。構図は人物と広い海岸風景との均衡を保ち、鋭い石、滑らかな水面、柔らかな空の対比から、穏やかで潮風を感じるような空気を引き出している。