世界を語る、その前に

写真:盧恒

6暮らし、そのもの

小さなものを残す

足元の砂に、ひとつの足跡と貝殻。指先につまんだ綿毛のついた種、一本の羽へと、さらに目を近づける。やがて視界が開け、言葉を添えた船の写真、夕暮れを前にした二人、彫刻や吊るされた飾りが現れる。終わり近く、木の下に残された一文で少し立ち止まる。花の下の小道を抜けると、視線はまた前を向く。