白い静寂の下の緑の骨
ここでは、光が自らの建築をつくり上げる。一本の茎からつぼみが規則正しく立ち上がり、それぞれが生きた大聖堂の小さな柱のように並んでいる。

ここでは、光が自らの建築をつくり上げる。一本の茎からつぼみが規則正しく立ち上がり、それぞれが生きた大聖堂の小さな柱のように並んでいる。花びらは閉じているが、すでに内側から輝いている。その淡い姿は、質感を浮かび上がらせるだけの光を反射する。そこにあるのは、まだ柔らかさではなく、可能性を内に秘めた硬さだ。
周囲から闇が迫る。どこまでも深く、欠くことのできない闇だ。それがなければ、この淡い色の構造は消えてしまうだろう。写真は、コントラストをめぐる考察となる。形は、それに抗うものによっていかに支えられているのか。
視線は一つひとつのつぼみを外へとたどり、その集まりが描く放射状のリズムを追っていく。これは花の肖像ではなく、どこにとどまるべきかを学ぶ光の肖像だ。どのつぼみも始まりであると同時に、こだまでもある。目に見えないものへと伸びていくという、生命の最も単純な営みの繰り返しなのだ。