エベレスト地方を飛ぶヘリコプター
明るい太陽の下、一機のヘリコプターが澄んだ青空を横切り、雪を頂くヒマラヤの険しい峰々の前を飛んでいる。

一機のヘリコプターが、エベレスト地方に連なる、雪を頂いた険しい山々の前を飛んでいる。広大な風景の中で機体は小さく、明るい太陽と澄んだ青空が、暗い岩肌と白い雪との対比をいっそう鮮明にする。
空から見ると、幾重もの尾根と谷が画面の奥へ重なっていく。高い視点によって山々の規模はたちどころに伝わるが、その距離と標高はなお測りがたい。
写真は、技術と地形を慎重な緊張関係のうちに収めている。ヘリコプターは動きと尺度をもたらすが、主役であり続けるのは山々だ。巨大で輪郭が鋭く、目の前の視界を越えてなお続いている。
これは特定の運航会社や航路、着陸地を記録した写真ではない。高山の風景を航空機が一瞬横切る光景と、その視点がもたらす尺度感覚の変化こそが主題である。