上空から見る夜の境界
深まりゆく青の下、散在する街の灯りと、地平線に残る最後の細い光を上空から捉えた一枚。

細い地平線が淡い黄色に輝き、しだいに藍色へと移ろっていく。その下では、光の網が大地に広がる人の営みをなぞる。最も明るい一帯は都市の中心を思わせ、そこから離れるほど、小さな灯りの群れが消えかけた残り火のように散らばっている。
画面の上半分はほとんど暗闇に覆われ、果てのない空間を感じさせる。その下では、深まりゆく青の中に道路や集落のかすかな模様がなお見て取れる。
上空からの素直な眺めとして始まった光景は、しだいに抽象画のような姿を帯びていく。眼下の世界はミニチュアのように小さく、色彩は現実の色というより感情として迫ってくる。消えゆく昼と近づく夜のあいだで、写真はひとつの静かな呼吸を留めている。